2019.01.16

ピアノ豆知識④~弦の張力~

ピアノをもっと知りたい方向け!

ピアノの豆知識シリーズ、第4弾は・・・


弦の張ってある力について


前回、ピアノの弦は230本前後
張ってあるというお話をしました。

この弦は、鋼鉄でできているので、
とっても丈夫な金属の線をピーンと張って
ピアノの枠にしっかりと固定している
ということです。

そんな金属製の線をゆるまないように
ひっぱって固定するには、
どれだけの張力が必要だと思いますか?

正解は



1本につき約90キロほど。
なんと、全部の線の合計は
20トンにもおよびます!

・・・と言ってもあまり
ピンとこないかもしれませんね。

この張力のお話は、
私が学生時代に当時師事していた師匠が
おっしゃっていた豆知識で、
その師匠はちょうど体重が90キロ前後の
体格の良いおじ様でした。
そこで師匠が
「ピアノの弦は1本ずつの線に私が
ぶら下がって線を張っているような
ものだよ。」
と例えてくださいました。

この例え話がとても分かりやすく、
またとっても面白かったので、
今でも鮮明に覚えています(笑)
(グランドピアノに230人もの体格の良い
おじ様がぶら下がっているところを想像すると、
なんともシュールですよね。)

話がそれましたが、
ピアノの弦の張力ってそれぐらいの強い力
で張ってあるのです✨

そして、このような凄い張力で
張ってある弦をハンマーで叩いているので、
ピアノは大きな音が出るのです!

ピアノは大きな音、豊かな音が出るよう
な構造になっているというわけです♪

そして、ピアノの迫力ある音は、
これだけの張力に耐えられる線と
線を固定してあるピアノのフレームの
のお陰だということですね。

次回はピアノの”ダンパー”にせまります。


<ピアノ豆知識シリーズ>
①~鍵盤の数~
②~音が出るしくみ~
③~弦~